
カードローンを利用していて、急にお金を借りられなくなって困っている人は多いのではないでしょうか。
消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠などで融資が停止となった人は、貸金業法で定められた総量規制によって借り入れが制限されている可能性があります。
総量規制とは、貸しすぎや借りすぎを防ぐために貸金業者から借りられる金額を年収の3分の1までに制限する法律のことです。

しかし総量規制の対象外となる借り入れ方法なら、多額または複数社から融資を受けている人でも年収の3分の1以上のお金を借りられます。
一部では即日融資に対応しているカードローンもありますので、借り入れを急いでいる人にも最適です。
- 総量規制の対象外で即日融資が可能なのは消費者金融だけ
- アイフルは最短20分で融資を受けられるうえにWeb完結でバレにくい*
- 即日融資を取りやめた銀行カードローンは審査結果の通知が翌日以降になる
- 審査厳格化の影響を受けていないネット銀行なら最短翌日融資が可能
銀行カードローンが総量規制対象外であると勘違いしている人も多いと思いますが、実際のところ借りられる上限額は引き下げられていますので闇雲に申し込まないようにしましょう。
目次
総量規制の対象外で借りられるのは消費者金融?

消費者金融 | 証書貸付によって年収の3分の1を超える借り入れが可能 |
---|---|
銀行カードローン | 自主規制で借りられる上限額を年収の3分の1までに引き下げている |
消費者金融にはおまとめローンや借り換えローンといった総量規制の「顧客に一方的に有利となる借換え」に該当する商品があり、年収の3分の1を超える借り入れが可能です。
一方で銀行カードローンは2017年に金融庁から過剰貸付を指摘されたことによって自主規制をしている状態にあり、借りられる金額を年収の3分の1までに引き下げています。
個人の年収に対する借入額の比率を1/3以内に制限する総量規制の効果として、多重債務の発生が一定程度に抑制されている状況等を踏まえ、銀行カードローンにおいても、個人の年収に対する借入額の比率を 意識した代弁率のコントロール等を行うべく信用保証会社と審査方針等を協議するよう努める。
引用元:全国銀行協会 公式HP
自主規制はメガバンクを中心に始まった流れでしたが、現在はほとんどの銀行カードローンで年収の3分の1を超える借り入れが困難な状態です。
年収の3分の1を超える融資を受けたい場合は、総量規制対象外のカードローンを提供している消費者金融を選択するとよいでしょう。
消費者金融なら借り入れ残高が年収の3分の1を超えている人でも、総量規制の対象外となるカードローンの貸付対象になります。
総量規制以上を借り入れできる消費者金融は、以下のとおりです。
消費者金融 | 総量規制以上の借り入れ | 借り入れ限度額 |
---|---|---|
アイフル | ◯ | 1~800万円 |
プロミス | ◯ | 1〜500万円 |
アコム | ◯ | 1~800万円 |
SMBCモビット | × | 1~800万円 |
レイクALSA | × | 1〜500万円 |
消費者金融のなかでもアイフルは借り入れ限度額が高く、最大800万円までに融資に対応してもらえます。
※お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
総量規制の対象

総量規制の対象となる具体的な貸付は、以下のとおりです。
- 消費者金融からの借り入れ
- クレジットカードのキャッシング枠
- フリーローン
総量規制の対象になるのは、主に貸金業者からの借り入れです。
消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠など、貸金業法に基づいて直接現金の貸付をおこなう貸金業者からの借り入れは総量規制の対象になります。
貸金業者であっても、クレジットカード会社のショッピングクレジットに関しては割賦販売法を元に業務をおこなっているため総量規制の対象になりません。
もちろん、クレジットカードのリボ払いも総量規制の対象外になります。
同様に、銀行カードローンや信用金庫といった銀行法が適用される金融機関も総量規制の対象外として認められます。
総量規制の対象となる借り入れについては、日本貸金業協会の公式ホームページにも記載されていますので参考にしてください。
総量規制の対象となる貸付けは、貸金業者の貸付けです。したがって、貸金業者に該当しない銀行などが行うローンや、信販会社の販売信用(ショッピングクレジット)は総量規制の対象にはなりません。
引用元:日本貸金業協会公式HP
貸金業者からの借り入れが総量規制の対象になる理由は、ローン商品の金利が3.0%〜18.0%と高めに設定されており、貸付側の利益を目的としているからです。
利息が増えて返済できなくなる人が続出するのを防止するため、総量規制によって借りられる金額を制限しています。
一方で銀行カードローンなどといった総量規制の対象外となる借り入れは、借りられる金額が制限されていません。
総量規制の対象外となる借り入れ方法であれば、年収の3分の1を超えて借りることも可能ということです。
総量規制の対象外

総量規制の対象外となる具体的な借り入れ方法は、以下のとおりです。
- 銀行カードローン
- 信用金庫
- 信用組合
- 労働金庫
- クレジットカードのリボ払い
※クレジットカードのリボ払い・分割払い・ボーナス払いは「割賦販売法」が適用されるため総量規制から外れます。
総量規制の対象外として認められるのは、銀行カードローンや信用金庫など適用金利が低く、貸付側の利益を目的としていない借り入れ方法になります。
これらの借り入れ方法に共通しているのは、利用者側が一方的に有利になるという点です。
銀行カードローンや信用金庫は適用金利が15.0%以下で利息が増えにくいことから、高額のお金を借りても破産しにくいと判断された経緯があります。
ただし銀行カードローンは現在、総量規制を超えた借り入れが難しくなっている状況にあるため注意が必要です。
銀行カードローンは2017年から2018年にかけて「銀行による過剰な融資が問題」となり、融資上限額の引き下げや審査基準の厳格化など自主的に規制をおこなっています。
銀行カードローンで総量規制以上の借り入れが難しくなった今、どこの金融業者を利用して年収の3分の1以上を借りればいいのでしょうか。
総量規制の対象外で即日融資に対応しているカードローンについて、詳しく紹介していきます。
総量規制の対象外となるカードローンの借り方は2通りある

総量規制の対象外となるカードローンで借りるには、次の2通りの方法があります。
- 自主規制なしの銀行カードローンで借りる
- 消費者金融の例外貸付で借りる
貸付額を規制している銀行が増えている中で、自主規制をしていない銀行カードローンもあります。
自主規制なしの銀行カードローンなら、これまで通り年収3分の1以上の借り入れが可能です。
消費者金融は原則年収3分の1までの貸付になりますが、総量規制の例外や除外により年収の3分の1以上を借りられる場合があります。
総量規制の例外貸付を利用すれば、消費者金融でも年収の3分の1以上を借りられます。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
自主規制なしの銀行カードローンなら総量規制以上を借りれる

自主規制の影響を受けていない銀行カードローンなら、総量規制以上を借りられる可能性があります。
前述で銀行カードローンは借り入れ限度額を自主規制していると言いましたが、この限りでないケースもあるからです。
しかし銀行が取り扱っているカードローンは、過剰融資問題をきっかけに貸付額を年収の2分の1から年収の3分の1までに引き下げているところが多い実情があります。
三菱東京UFJ、三井住友、みずほの3メガ銀行がカードローンの融資額を利用者の年収の2分の1や3分の1までとする自主ルールを導入したことが19日、わかった。返済能力を十分に確認しない過剰な融資が多重債務問題を再燃させかねないとの社会的な批判に対応。融資額そのものにタガをはめて、過剰融資を防ぐ。
引用元:日本経済新聞
かつての消費者金融のように、銀行カードローンも消費者に対して過剰な融資をしており、これが社会的に大きな問題になりました。
とはいえ過剰な融資をしていたのは一部の銀行に限った話で、すべての銀行が過度な融資をしていたわけではありません。
過剰融資を指摘された銀行カードローンに関しては、自ら貸付額を年収の3分の1までに規制して批判をかわしています。
真っ当な審査をしていた銀行カードローンは、そもそも規制をする必要がありませんので、これまで通り年収3分の1以上の借り入れが可能です。
即日融資を取りやめた銀行カードローン

2018年1月より、全国銀行協会に加盟する銀行が取り扱っているカードローンは、即日融資を取りやめました。
つまり、銀行カードローンは即日融資ができなくなってしまったのです。
国内の銀行各行はカードローンなど新規の個人向け融資で審査を厳しくする。来年1月から警察庁のデータベース(DB)への照会で審査に時間をかけ、即日の融資を停止する。
引用元:日本経済新聞
全国銀行協会は過剰融資問題によって失った信頼を回復するために、反社会勢力への融資を遮断する目的で警察庁のデータベース(DB)ヘの照会システムを新たに導入しました。
銀行カードローンは照会システムにより審査結果が翌日以降でしか得られなくなり、物理的に即日融資ができなくなっています。
総量規制以上を借りられる銀行カードローンはまだ残っていますが、即日融資は確実にできません。
即日融資も、総量規制以上の借り入れもしたいのなら、消費者金融を選択する必要があります。
消費者金融でも総量規制の例外と除外なら即日融資が可能

消費者金融の例外貸付を利用すれば、総量規制以上のお金が借りられるうえに即日融資も可能です。
消費者金融による通常ローンの場合、貸付額が年収の3分の1までになります。
しかし総量規制には例外や除外になる借り入れがあり、総量規制オーバーでも借りれるケースがいくつかあります。
総量規制の除外になる6つの借入方法

総量規制の除外になる借り入れ方法は、以下の6つです。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 高額治療費の貸付け
- 有価証券を担保とする貸付け
- 不動産を担保とする貸付け
- 売却予定不動産の売却代金により返済される貸付け
これらの借り入れ方法は、実質的に年収の3分の1までに抑えるのが不可能なことから総量規制の除外となります。
借りたお金は貸付残高として加算されないため、新しく借り入れをする際に影響しないのが特徴です。
総量規制に関係なく融資を受けられますので、年収の3分の1まで借りている人でも利用できます。
総量規制の例外になる8つの借入方法

総量規制の例外になる8つの借り入れ方法は、以下のとおりです。
引用元:総量規制が適用されない場合について-日本貸金業協会
- 顧客に一方的に有利となる借り換え
- 借入残高を段階的に減少させるための借り換え
- 顧客やその親族などの緊急に必要と認められる医療費を支払うための資金貸付
- 緊急に必要と認められる費用を支払うための資金
- 配偶者と合わせた年収の3分の1以下の貸付け
- 個人事業主に対する貸付
- 新たに事業を営む個人事業主に対する貸付け
- つなぐ資金にかかる貸付け
ここで注目したいのが、例外貸付に該当する顧客に一方的に有利となる借り換えと借入残高を段階的に減少させるための借り換えです。
少し難しく聞こえますが、これはいわゆるおまとめローンになります。
つまり、消費者金融は借り換えによる貸付(おまとめローン)なら例外貸付により総量規制を超えた借り入れが可能になります。
消費者金融なら、銀行カードローンとは違い即日融資に対応してもらえるうえ、総量規制以上の借り入れも可能です。
総量規制対象外で即日融資が可能なカードローン

銀行カードローンが即日融資を停止した今、即日融資が可能なのは消費者金融だけになります。
さらに消費者金融は、総量規制の例外貸付により年収の3分の1以上の融資が受けられます。
とはいえ、どの消費者金融を選んだら良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
管理人がおすすめする総量規制の対象外で即日融資が可能な消費者金融は、以下のとおりです。
消費者金融 | 総量規制の例外貸付に該当する商品 | 融資時間 |
---|---|---|
アイフル | かりかえMAX | 最短20分* |
プロミス | 貸金業法に基づくおまとめローン | 最短30分 |
アコム | 借り換え専用ローン | 最短60分 |
レイクALSA | ー | ー |
SMBCモビット | ー | ー |
それぞれの借り方について、詳しく解説していきます。
アイフルで総量規制以上を借りる

アイフルの「かりかえMAX」により、年収3分の1以上の借り入れが可能です。
貸付金利 | 3.0%〜17.5% |
---|---|
借入限度額 | 1万円〜800万円 |
審査時間 | 最短20分* |
特徴 | 「かりかえMAX」により年収3分の1以上が可能 |
最短20分で審査結果がわかるため、申込当日の融資もオーケーです。*
総量規制を超えた借り入れであっても、通常のキャッシングと同様にweb完結が可能になります。
最大800万円までの借り入れに対応してもらえるのは、アイフルだけです。
web申込後、オペレーターに「今日中にかりかえMAXを利用したい」という旨を伝えると、詳しい案内をしてもらえます。
※お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
プロミスで総量規制を超えて借りる

プロミスの「貸金業法に基づくおまとめローン」により、総量規制を超えた借り入れが可能です。
貸付金利 | 6.3%〜17.8% |
---|---|
借入限度額 | 300万円まで |
審査時間 | 最短30分 |
web完結 | ○可能 |
特徴 | おまとめローンにより年収3分の1以上可能 |
貸金業法に基づくおまとめローンで、最大300万円までの借り入れができます。
最短30分の審査スピードで、即日融資も可能。
プロミスは、通常のwebキャッシング申込後に「おまとめローンを利用したい」という旨を伝えると、総量規制以上の借り入れに対応してもらえます。
アコムで総量規制をオーバーして借りる

アコムの「借り換え専用ローン」により、年収3分の1以上の借り入れが可能です。
貸付金利 | 7.7%〜18.0% |
---|---|
借入限度額 | 1〜300万円まで |
審査時間 | 最短30分 |
web完結 | ×不可 |
特徴 | 借換え専用ローンにより年収3分の1以上可能 |
年収3分の1以上を借りたいときは、web申込後に来店による手続きが必要になります。
来店契約になるものの、最短30分で審査結果がわかるので即日融資は可能です。
知名度の高さから選ぶのなら、業界一有名なアコムをおすすめします。
ただし知名度が高いゆえに需要も多く、倍率が高くなって審査落ちになるケースがある点は否めません。
審査に通るか不安なら、知名度が低くても審査の甘い中小消費者金融を選んだほうがいいかもしれません。
中小消費者金融で借り入れしたい人は、「審査の甘い中小消費者金融で総量規制対象外の借り入れしたい人必見【比較5選】」を参考にしてください。
レイクALSAとSMBCモビットは総量規制以上の借入に対応していない
レイクALSAとSMBCモビットは上記3社と同じように大手の消費者金融ですが、残念ながら総量規制以上を借りられるサービスには対応していません。
レイクALSAとSMBCモビットはいずれも2000年以降にリリースされたばかりの新しいカードローンであり、1960年代から運営されているアイフルやプロミスと比べて資金力が弱いからです。
利用者が返済不能になって貸付金が回収できなくなると赤字になるリスクがあることから、まだおまとめローンのような商品を提供していない状態となっています。
総量規制ギリギリまで借りている人や超えている人が申し込むと審査に落ちてしまう可能性が高いので、年収の3分の1以上借りたいのならアイフルやプロミスで申し込んだほうがよいでしょう。
総量規制対象外の楽天銀行スーパーローンで借りる

消費者金融ではありませんが、総量規制の対象外となるカードローンで手っ取り早く借りたいのならネット銀行を選ぶのもひとつの手段です。
ネット銀行のなかでも楽天銀行スーパーローンは、借用書を提出する代わりに借入金額の制限がなしになる借り換えプランという方法で総量規制以上の借り入れが可能になります。
貸付金利 | 1.9%〜14.5% |
---|---|
借入限度額 | 10~800万円 |
審査時間 | 最短翌日 |
Web完結 | ◯可能 |
特徴 | 総量規制の対象外で年収に関係なく借りられる |
楽天銀行スーパーローンは銀行系のカードローンのなかでも融資スピードが早く、最短翌日融資を受けられます。
銀行系であることから貸金業法が適用されないため、おまとめローンや借り換えローンといった商品を選択しなくても総量規制を超えた借り入れが可能です。
楽天銀行スーパーローンは、Web申し込み後に総量規制以上を借りたい旨を伝えると最大800万円までの融資に対応してもらえます。
個人事業主だと総量規制を超えた借り入れが可能になる

個人事業主専用のビジネスローンは総量規制以上を借り入れできるうえ、即日融資にも対応してもらえるメリットがあります。
個人事業者は、事業資金(開業資金・事業資金)による借り入れの場合、総量規制の例外貸付に該当して年収の3分の1以上を借りられます。
総量規制の例外として年収の「3分の1」を超えてもお借入れが可能
引用元:オリコのCREST for Bizの公式サイトより
法人の代表者は、事業目的の借り入れであっても総量規制の例外貸付に該当せずに、年収の3分の1までになります。
ただし事業目的で借り入れをする場合、身分証明書のほか「事業・収支・資金計画書」や「繰りの状況」などが確認できる書類を別途で提出する必要があります。
繰りの状況が確認できる書類を提出しますが、ノンバンク系のビジネスローンなら赤字決済でも審査に通ることが多くなっています。
ノンバンク系のビジネスローンとして最も有名なのは「ビジネクスト」です。
ビジネクストの他にも、多くの金融機関がビジネスローンの取り扱いをしています。
実質年率 | 限度額 | 担保・保証人 | |
---|---|---|---|
ビジネスクスト | 3.0%〜17.5% | 最大1,000万円 | 不要 |
プロミスの自営者カードローン | 6.3%〜17.8% | 300万円まで | 不要 |
アコムのビジネスサポートローン | 12.0%〜18.0% | 1〜300万円 | 不要 |
オリコのCREST for Biz | 6.0%〜18.0% | 最高300万円まで | 不要 |
ビジネスパートナー | 9.98%〜18.0% | 50〜500万円 | 不要 |
公的融資ないし銀行から事業資金を調達すると、担保や連帯保証人が必要になります。
しかしノンバンク系のビジネスローンは、担保や保証人は一切必要ありません。
ノンバンク系のビジネスローンは金利に保証料が上乗せされているため公的融資や銀行の事業借り入れより高金利になりますが、そのぶん審査スピードが早くなっています。
ノンバンク系のビジネスローンの中でも、ビジネクストやビジネスパートナーなら即日融資も可能です。